飲食店を経営していると、よくこう言われます。
「赤字はきついですよね」
確かに赤字はつらいです。
売上が思うように伸びず、経費ばかり出ていく時期は、精神的にもかなりきます。
でも実際にお店を経営していて思うのは、
飲食店で本当に怖いのは「赤字」そのものではないということです。
一番怖いのは、お金が回らなくなることです。
例えば、月の売上が少し悪くても、
手元に資金があればお店は続けられます。
来月どう立て直すか。
どう改善するか。
そうやって考える時間が生まれるからです。
でも、手元のお金がなくなってしまうと、
その時間すらなくなります。
家賃の支払い、
仕入れの支払い、
人件費、
借入の返済。
飲食店は毎月必ずお金が出ていくビジネスです。
だから売上があっても、
お金の流れを管理していないと
気付いた時には資金が足りない、という状況が起きます。
これは飲食店では本当によくある話です。
そして多くのお店が潰れる理由も、
実はこの「資金ショート」です。
僕自身も、資金繰りで悩んだことは何度もあります。
売上だけ見れば悪くない。
でも支払いが重なると一気に苦しくなる。
そんな経験をしてきました。
だからこそ今は、
売上以上に「お金の流れ」を意識しています。
どれくらいお金が出ていくのか。
どれくらい余裕を持たせるべきなのか。
飲食店は、
料理の仕事でありながら
同時に「お金を管理する仕事」でもあります。
そしてこの感覚に気付けるかどうかで、
お店が続くかどうかは大きく変わると思います。
飲食店経営は華やかに見えることもあります。
でも実際は、
地味な数字と向き合う毎日の連続です。
それでもお店を続けたいと思えるなら、
きっとその人は飲食店経営に向いているんだと思います。

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